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医療用PCメーカーの選び方は?規格や保守など重視すべき基準を解説

医療用PCメーカーの選び方は?規格や保守など重視すべき基準を解説

医療用PCメーカーを選ぶ際は、医療規格への適合や長期供給・保守体制といった、医療現場の特殊な環境を支える要件を満たしているかが判断基準となります。一般的なオフィス向けPCとは求められる耐久性や安全性が異なるため、医療環境に特化した設計を理解しておくことが重要です。

本記事では、医療用PCならではの特性を整理し、メーカー選びで重視すべき規格対応や保守体制、カスタマイズ性を解説します。あわせて、これらの基準を満たすメーカーの一例としてポートウェルジャパンの特徴を紹介します。

■ この記事の要約

 • 医療用PCは24時間稼働を前提とした耐久性や抗菌加工を備え、長期間同じモデルを調達できる
 • メーカー選びでは、IEC 60601-1などの医療向け安全規格への適合と豊富な導入実績が判断基準となる
 • 電子カルテなどのシステム更新に合わせて、5年以上の長期供給や迅速な保守サポートを提供する企業を選ぶ
 • 設置スペースや用途に応じた形状(パネルPC等)の変更など、柔軟なカスタマイズ対応が運用負荷を減らす
 • ポートウェルジャパンは、ISO-13485取得とIEC 60601取得済み電源を備えた製品群に加え、最低5年の長期供給とBTO・ODM/OEMでのカスタマイズに対応する

医療用PCと一般的なPCの違い

一般的なPCが数年での買い替えを前提とするのに対し、医療用PCは過酷な環境での長期安定稼働を目的として設計されています。

24時間稼働に耐える耐久性を持つ

医療用PCは、ナースステーションや病棟などで24時間365日連続して稼働することを前提とした設計です。一般的なPCは1日8時間程度の使用を想定しているため、電源を入れっぱなしにすると熱暴走や部品の劣化が早まる傾向があります。医療向けに開発された製品は、産業用グレードの高耐久なコンデンサや基板を採用しており、過酷な運用環境における故障リスクの低減に寄与します。

同じモデルを長期間調達できる

医療用PCでは、導入後5年から10年にわたって同一仕様のモデルを継続して調達できる体制を整えているメーカーもあります。一般的なPCは半年から1年サイクルでモデルチェンジが行われ、内部の部品やドライバが頻繁に変わるのが一般的です。医療現場では、システムとの互換性検証の手間を省くために同一構成の端末を揃える必要があり、長期間仕様が変わらない部品供給が日々の安定運用を支えます。

抗菌加工で衛生的な運用ができる

アルコール消毒による劣化を防ぐ耐薬品性や、筐体への抗菌コーティングが施されており、衛生的な運用が可能です。医療機関では感染症対策として頻繁に機材の清拭が行われます。冷却ファンを持たないファンレス構造を採用したモデルも多く、内部へのホコリの侵入や空気中への菌の飛散を防ぐことで、清潔な診療環境の維持に貢献します。

【関連記事】産業用PCとは?民生用PCとの違いはなに?

医療用PCメーカーの選び方

医療用PCのメーカー選定は、単なる端末の調達ではなく、自院の医療システム全体の安定性を左右する重要なプロセスです。

診療環境の安定稼働に直結する

電子カルテやPACS(医用画像管理システム)など、診療の要となるシステムを安定して動かせる製品を選ぶことが第一の基準です。万が一PCが停止すれば、診療業務全体が滞るだけでなく、患者の安全に関わる事態を招くことも珍しくありません。高負荷な処理を継続しても処理速度が落ちにくく、システムの要件を満たせるメーカーの選定が求められます。

運用負荷を減らせる企業を探す

情シス担当者や現場の医療従事者が抱える、導入時の互換性検証やトラブル対応の手間を減らしてくれる企業が適しています。PCの仕様が頻繁に変わるメーカーを選ぶと、その都度システムとの動作確認が必要になり、保守の手間が増大するでしょう。製品の信頼性に加えて、技術的な問い合わせへのレスポンスが早いメーカーを選ぶことで、中長期的な運用負荷の軽減につながります。

医療用PCの規格対応と実績

医療現場という人命に関わる環境にPCを設置する際は、国際的な安全規格への適合と、実際の医療機関での稼働実績も重要な確認項目となります。

確認する項目 評価の基準
医療規格への適合 IEC 60601-1などの取得状況
医療現場での実績 病院やクリニックでの導入事例と稼働期間

医療向け安全規格に適合させる

医療機器の安全性を定めた国際規格「IEC 60601-1」などに適合したPCを選ぶことで、感電や電磁波によるトラブルを防ぎます。医療現場には心電計やMRIなど精密な医療機器が多数配置されており、PCから発生するノイズがこれらの機器に誤作動を引き起こすリスクもゼロではありません。厳しい基準をクリアした製品を導入することは、患者と医療従事者の安全性を高める取り組みの一つとなります。実際の設置環境での要件については、医療機器の管理部門やメーカーへの確認をおすすめします。

参考:IEC 60601-1:2005/AMD1:2012 | IEC

医療機関での豊富な実績を見る

国内外の病院やクリニックで、電子カルテ端末や医療機器の制御用PCとして長期間運用されている実績を確認します。カタログ上のスペックだけでは、実際の医療現場特有の過酷な使用環境に耐えられるかを判断しきれないケースも珍しくありません。特定の医療システムベンダーに推奨されている実績や、大規模病院での一括導入事例を持つメーカーは、製品の信頼性が高いと評価できます。

医療用PCの長期供給・保守

医療システムのライフサイクルは一般的に5〜7年と長く、PCもその期間に合わせて調達や保守を行える体制が必要です。

システム更新に合わせて調達する

電子カルテなどの主要システムが稼働している5年以上の期間、同じモデルのPCを追加調達できるメーカーが適しています。病棟の増床やスタッフの増員に伴ってPCを買い足す際、以前と同じモデルがすでに終売していると、新しいOSやドライバの動作検証をゼロからやり直す負担は避けられません。部品の枯渇を防ぐロードマップを提示し、長期供給を約束している企業を選択します。

【関連記事】意外と知らない?産業用PCにおける長期供給のメリット

迅速な代替機手配と保守を得る

故障が発生した際に、国内の保守拠点から代替機がすぐに発送される、または技術者が駆けつけるサポート体制を得ます。海外メーカーの製品であっても、日本国内に修理センターや部品の在庫を保有しているかが復旧スピードを左右します。ダウンタイムを最小限に抑えるため、保証期間の長さだけでなく、実際の修理にかかる目安の日数や窓口の対応時間を事前に確認しておくことが重要です。

医療用PCのカスタマイズ対応

医療現場は設置スペースや必要なインターフェースが施設ごとに異なるため、自院の環境に合わせた柔軟な仕様変更に対応できるかが問われます。

カスタマイズの観点 調整できる主な仕様
形状・設置方法 パネルPC
カート搭載
VESAマウント対応
スペック・拡張性 レガシーポートの追加
メモリやストレージの変更

設置環境に合う形状を選択する

ナースカートへの搭載や手術室の壁面への設置など、利用シーンに合った形状とマウント方式を選択します。スペースが限られた場所では、ディスプレイとPCが一体になったパネルPCが便利です。また、VESAマウント規格に対応していれば、既存のモニターアームやカートを流用しやすく、現場の動線に配慮したレイアウトを組みやすくなります。

用途に合わせて仕様を調整する

古い医療機器と接続するためのシリアルポートの追加や、用途に応じたCPU・メモリの増減など、基板レベルでの仕様調整を行います。一般的なPCでは最新のインターフェースしか搭載されていないことが多いですが、医療機関ではレガシーな接続端子が引き続き求められるケースも珍しくありません。小ロットからでもBTO(受注生産)による柔軟なカスタマイズに応じてくれるメーカーが適しています。

医療用PCの導入はポートウェルジャパンへ

産業用PC・マザーボードのメーカーであるポートウェルジャパンは、医療機器品質マネジメントシステム規格ISO-13485を本社工場で取得し、医療用途に求められる品質管理体制のもとで製品を供給しています。ボード製品は全数入荷試験を実施し、営業担当と同数の国内エンジニアが技術的な問い合わせに対応するため、導入時の検証から運用中のトラブル対応までの負荷を抑えやすい体制です。

また、基板レベルのODM/OEM開発から1台単位の国内BTO製造まで対応し、レガシーポートの追加やパネルPC形状への変更といった仕様調整も相談できます。超音波診断装置や術野映像レコーダーなどの医療分野での採用実績もあり、装置への組み込みから院内端末の運用保守まで一貫してご支援します。医療用PCの選定にお悩みの際は、導入事例と製品ロードマップをまとめた資料をご活用ください。
【関連記事】【資料進呈】医療向け導入事例と新製品ロードマップ
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まとめ

医療用PCメーカーの選定は、24時間稼働に耐える耐久性や医療規格への適合、そしてシステム更新を見据えた長期供給体制を基準に判断する作業です。設置環境に応じた形状のカスタマイズや迅速な保守サポートが、診療環境の安定稼働と運用負荷の軽減に直結します。

しかし、自院の電子カルテシステムや限られた設置スペースに最適なスペックを独自に判断し、複数メーカーを比較検討するには相応の時間と専門知識が求められます。日々の診療業務やシステム管理と並行して、最適なハードウェア環境を構築するまでに手が回らないケースも珍しくありません。

そこで検討先の一つとして挙げられるのが、ポートウェルジャパンです。医療認証を取得したメディカル向けPCを展開し、IEC 60601取得済み電源や絶縁対策済みLANカード、DICOMモニターまで医療用途に特化した製品群を取り揃えています。供給面では製品リリースから最低5年、部材の選択によっては10〜15年の供給も可能とし、同一仕様での継続調達を前提に検討できる点が特徴です。超音波診断装置や術野映像レコーダーといった医療分野での実績も公開されており、1台から国内製造するBTO PCやODM/OEMでのカスタマイズにも対応可能です。詳しい製品ラインアップは下記のページをご覧ください。

▶ 産業用PCの製品一覧


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