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産業用ロボットとは?種類・用途・メリット・制御の仕組みまで解説
産業用ロボットとは、JISやISOで「自動制御され、再プログラム可能で、多目的なマニピュレータ」と規定される、製造現場などで人の代わりに作業を担う機械です。人手不足や品質向上の課題解決に向けて導入が進んでいますが、目的や環境に合わせて適切な種類を選ぶ必要があります。本記事では、産業用ロボットの主要な種類や自動化できる用途、導入のメリットや課題対策に加え、システム全体を支える産業用PCの役割までを順に整理します。
■ この記事の要約
• 産業用ロボットは自動制御される3軸以上の自由度を持つ機械であり、用途に応じたマニピュレータで作業を担う
• 垂直多関節やスカラなど複数の種類があり、溶接や搬送、組立などの工程を自動化できる
• 人手不足の解消や24時間稼働による生産性向上、品質の安定化に大きく寄与する
• 導入時は費用対効果の検証や安全教育が重要であり、SIerなどの専門企業との連携が求められる
• 複雑な制御や工場内の他システムとの連携には、耐環境性に優れた産業用PCが中心的な役割を果たす
産業用ロボットとは(JIS/ISOの定義)
産業用ロボットは、JIS B 0134:2015(ISO 8373:2012)において「自動制御され、再プログラム可能で、多目的なマニピュレータであり、3軸以上でプログラム可能で、1か所に固定して又は移動機能をもって、産業自動化の用途に用いられるロボット」と定義されています。このように国内外の公的な規格によって、その概念が厳密に定められています。単なる自動機械とは異なり、プログラムを書き換えることで多様な作業に適応できる点が大きな特徴です。固定された動作のみを繰り返す専用機とは区別されており、柔軟な生産ラインの構築に適した設備と言えます。用途に応じてハンド(手先効果器)を交換できるため、一つのロボットで複数のタスクをこなす運用も珍しくありません。
| 規格の種類 | 定義の概要 |
|---|---|
| JIS/ISO | 自動制御され、再プログラム可能で、多目的なマニピュレータであり、3軸以上でプログラム可能で、 1か所に固定して又は移動機能をもって、産業自動化の用途に用いられるロボット |
参考:日本産業標準調査会(kikakurui.com)「JIS B 0134:2015 ロボット及びロボティックデバイス-用語」
他のロボットとの役割の違い
ロボットは活躍する環境や目的によって、大きく分類されます。産業用ロボットと他のロボットの違いを整理します。| 区分 | ロボットの分類 | 主な役割と特徴 |
|---|---|---|
| 産業用ロボット | 一般的な産業用ロボット | 製造現場などで高速かつ高精度な作業を担い、原則として安全柵が必要 |
| サービスロボット | サービスロボット | 医療や介護、接客などの現場で人々の生活を直接支援する |
| 産業用ロボット | 協働ロボット | 産業用ロボットの一種。安全機能を備え、安全柵なしで人と同じ空間で作業できる |
サービスロボットは生活を支える
サービスロボットは、工場などの生産現場ではなく、医療や介護、物流、接客といった分野で人々の生活を支援する役割を担います。産業用ロボットが「モノを作る」ことを目的とするのに対し、サービスロボットは「人へサービスを提供する」ことを主眼に置いています。具体的には、病院内での薬剤搬送ロボットや、飲食店での配膳ロボット、家庭用の掃除ロボットなどが該当する機械です。人に近い距離で稼働するため、親しみやすいデザインや高度な障害物検知機能が搭載される傾向があります。
協働ロボットは人と一緒に働く
協働ロボット(コボット)は産業用ロボットの一種でありながら、安全柵を設けずに人間と同じ空間で協力して作業できるよう設計された点に特徴があります。従来の産業用ロボット(定格出力が80W(ワット)を 超えるもの。)は動作速度が速く力が強いため、労働安全衛生法などの規定により人と隔離して運用するのが原則となります。対照的に協働ロボットは、人に接触した際に即座に停止するセンサーや、衝撃を和らげる構造を備えています。人が複雑な判断を行い、ロボットが単調な力仕事を担うといった柔軟なライン設計が可能となる選択肢です。参考:厚生労働省「労働安全衛生規則第150条の4関係(産業用ロボットの労働災害防止のために)」
産業用ロボットの構成要素
産業用ロボットのシステムは、主に3つの重要な構成要素から成り立っています。| 構成要素 | 具体的な役割 |
|---|---|
| マニピュレータ | 人間の腕にあたる部分で、物理的な作業を直接行う機構 |
| コントローラ | 頭脳として機能し、ロボットの動きを制御・指示する装置 |
| ペンダント | 作業者がロボットに動作やプログラムを教え込むための操作端末 |
マニピュレータが実際の作業を担う
マニピュレータは、人間の腕や手のような構造を持ち、対象物に対して物理的な作業を直接行う機械部分です。複数の関節(軸)をモーターで駆動させることで、空間内の指定された位置へ正確に移動します。マニピュレータの先端には、作業内容に合わせて溶接トーチやハンド(把持器)、塗装スプレーなどのエンドエフェクタを取り付けます。ロボットの種類によって関節の数や可動域が異なるため、対象となる工程に応じて最適な構造を選択することが重要です。コントローラがロボットを動かす
ロボットコントローラは、システムの頭脳としてマニピュレータの各関節モーターへ正確な動作指令を送る制御装置です。プログラムされた手順に従い、モーターの回転速度や角度、タイミングをミリ秒単位で計算して制御します。複雑な軌跡を描く溶接作業なども、このコントローラの高度な処理能力によって実現されています。異常を検知した際にシステムを緊急停止させるなど、安全管理の中枢としての機能も持っています。ペンダントで動きをプログラムする
ティーチングペンダントは、作業者がロボットに対して動作手順や位置情報を記憶させるために使用する操作端末です。画面付きのコントローラのような形状をしており、作業者がロボットを直接動かしながら特定の経路や動作を教え込む作業(ティーチング)に用います。近年は、直感的なタッチパネル操作に対応したものや、タブレット端末を活用したペンダントも登場しています。プログラムの修正やエラーの確認もこの端末を通じて行うことが一般的です。産業用ロボットの主要な種類
産業用ロボットは、関節の構造や可動範囲によっていくつかの種類に分類されます。| ロボットの種類 | 構造的特徴と得意な作業 |
|---|---|
| 垂直多関節ロボット | 自由度が高く、人間の腕のように複雑な三次元動作が可能 |
| スカラロボット | 水平方向の動きが速く、平面上の押し込みや組立作業に優れる |
| 直交ロボット | 直線軸を組み合わせた単純な構造で、位置決め精度が高い |
| 協働ロボット | 安全機能を有し、省スペースで人と同じラインに組み込める |
垂直多関節が複雑な動作をこなす
垂直多関節ロボットは、人間の腕に似た複数の回転関節を持ち、複雑な三次元空間での動作を自在にこなします。一般的に6軸で構成されており(用途に応じて4〜7軸のタイプもあります)、障害物を避けながら対象物にアプローチできる柔軟性が強みです。溶接や塗装、部品の組み立てなど、多岐にわたる工程で導入されており、製造現場で特に広く普及しているタイプです。自由度が高い反面、制御のプログラムが複雑になりやすく、広い動作空間を確保する要件が生じます。スカラロボットが平面作業を担う
スカラ(水平多関節)ロボットは、水平方向への高速移動と、垂直方向への正確な押し込み動作を得意とする種類です。主に3〜4個の軸を持ち、上下方向には高い剛性を発揮するため、基板への電子部品の実装や、上から部品を押し込む組み立て作業に適しています。垂直多関節ロボットと比較して構造がシンプルであり、コストを抑えつつ高速なサイクルタイムを実現できます。平面的な作業を中心とするラインで重宝される選択肢です。直交ロボットが正確に部品を運ぶ
直交ロボットは、X軸・Y軸・Z軸の直線的な動きを組み合わせた構造で、非常に高い位置決め精度を発揮します。各軸が直角に交わる単純な仕組みであるため、制御が比較的容易であり、特定の作業エリア内での正確な移動に適しています。重量物の搬送やパレットへの積み付け、シーリング(接着剤塗布)などの用途に多く導入される機械です。単軸のロボットを組み合わせて自社のレイアウトに合わせた独自のシステムを構築するケースも珍しくありません。協働ロボットで省スペース化する
協働ロボットは、安全柵の設置エリアを必要としないため、限られた工場スペースを有効に活用できる種類です。既存の手作業ラインにそのまま組み込めるうえ、夜間の無人稼働や繁忙期の人員併用など、柔軟な運用計画も立てられます。軽量でキャスター付きの台座に載せて移動できるモデルも多く提供されています。主な用途(溶接・搬送・組立・検査・塗装)
産業用ロボットは、過酷な作業から精密な検査まで、工場内の幅広い工程を代替可能です。| 自動化できる工程 | ロボットがもたらす効果 |
|---|---|
| 溶接作業 | 高温やヒュームが発生する危険環境から作業者を解放する |
| 搬送作業 | 長時間の重量物運搬による身体的負荷をなくす |
| 組立作業 | 細かな部品を24時間休まず一定のペースで組み立てる |
| 検査作業 | カメラと連携し、人の目による判定のばらつきをなくす |
| 塗装作業 | 塗料の厚みを一定に保ち、ムラのない均一な仕上がりを実現する |
危険を伴う溶接作業を代替する
火花や有毒ガス(ヒューム)が発生する過酷な溶接工程をロボットに任せることで、労働環境の安全性の改善が期待できます。自動車の車体製造などに代表されるアーク溶接やスポット溶接は、熟練の技術が求められると同時に作業者への負担が大きい工程です。垂直多関節ロボットに溶接トーチを持たせることで、人が近づけない環境でも安定した溶接が可能になります。一定の速度と角度を保ち続けるため、溶接品質のばらつきを防ぐ効果も期待できます。重量物の搬送作業を自動化する
段ボールやパレット、重い金属部品などを移動させる搬送工程を自動化することで、従業員の身体的負荷を解消します。出荷前のパレタイジング(積み上げ作業)や、工作機械への材料の着脱(マシンテンディング)などは、単調でありながら腰痛などの労災リスクを伴う作業です。可搬重量の大きな産業用ロボットを導入すれば、人が持ち上げられないような重量物でも、軽々と指定位置へ運べます。無人搬送車(AGV)と組み合わせて、工場内の物流全体を自動化するケースも増えています。細かな部品をミスなく組み立てる
精密な電子部品やモーターなどの組み立て作業をロボットが行うことで、人為的なミスを減らし、生産サイクルを安定させやすくなります。スカラロボットなどを活用すれば、人間よりもはるかに高速かつ正確に、部品を指定の穴に挿入したり、ネジを締めたりすることが可能です。人の手では疲労によるペースダウンや手順の抜け漏れが発生しがちですが、ロボットであれば常に同じリズムで作業を完遂します。部品の供給装置(パーツフィーダー)と連動させることで、完全な自動組立ラインが実現します。製品の品質をカメラで検査する
ロボットと産業用カメラ(マシンビジョン)を組み合わせることで、製品の傷や寸法違いを正確に判定する検査工程を自動化します。目視検査は、作業者の熟練度や体調によって判定基準が揺らぐリスクがあります。一方、画像認識技術を用いたロボット検査であれば、一定の基準で安定して不良品を判別できます。マニピュレータの先端にカメラを取り付け、様々な角度から対象物を撮影して立体的に検査する手法も取り入れられています。品質保証のレベルを引き上げたい場合に有効なアプローチです。ムラのない均一な塗装を実現する
スプレーガンを持たせたロボットに塗装を任せることで、塗膜の厚みを均一に保ち、製品の見た目の品質を向上させます。塗装作業は、塗料の飛散やシンナーの臭いなど、健康への悪影響が懸念される工程です。ロボットを活用すれば、作業者を隔離された安全な部屋に配置したまま塗装ラインを稼働できます。熟練職人のスプレーの動かし方をそのままロボットに教え込むことで、無駄な塗料の消費を抑えつつ高品質な仕上がりを再現できるようになります。産業用ロボットの導入メリット
ロボット化への投資は、企業に多くの長期的なメリットをもたらします。| 期待できるメリット | 具体的な効果・利点 |
|---|---|
| 深刻な人手不足の解消 | 採用難や離職リスクに依存せず、必要な生産体制を維持できる |
| 生産性の飛躍的な向上 | 休憩や休日を挟まず、24時間稼働で生産量を最大化する |
| 品質水準の安定化 | 疲労によるミスがなくなり、不良品の発生率を低減できる |
省人化で深刻な人手不足を解消する
ロボットが単純作業や力仕事を代替することで、採用難が続く製造現場における慢性的な人手不足を解消できます。少子高齢化の影響で、工場での労働力確保は年々難しくなっています。ロボットを導入して省人化を図ることで、欠員によるライン停止のリスクを回避することが可能です。単調な作業から解放された従業員を、生産計画の立案や品質改善活動といった、より付加価値の高い業務へ配置転換する取り組みも進められます。24時間稼働で生産性が向上する
人間のように休憩や睡眠を必要としないロボットを活用することで、工場の稼働時間を拡大し、生産量を大きく高められます。夜間や休日であっても、電気さえあればロボットは一定のペースで作業を継続します。これにより、同じ工場スペースであっても単位時間あたりの生産能力が劇的に向上する仕組みです。残業代や深夜割増賃金といった人件費の変動を気にすることなく、急な増産要請にも柔軟に対応できる強固な生産体制が構築されます。ミスを減らして品質を安定させる
ロボットはプログラムされた動作を寸分違わず繰り返すため、ヒューマンエラーによる不良品の発生を最小限に抑えます。人が作業する場合、長時間の連続勤務による集中力の低下や、作業者ごとのスキルのばらつきが品質に直結する傾向があります。一方、ロボットは疲れを知らず、設定されたパラメーター通りに動き続けるため、製品ごとの仕上がりの差がほとんど生じません。結果として、良品率が向上し、材料の無駄や手直しのコスト削減に寄与します。導入時の課題と対策
メリットが多い一方で、導入にはいくつかのハードルが存在します。失敗を避けるための事前対策を整理します。| 導入時の主な課題 | 解決に向けた対策 |
|---|---|
| 初期費用の負担 | 長期的な人件費削減額と照らし合わせ、費用対効果をシミュレーションする |
| 安全対策と教育 | 法律に基づく特別教育の実施と、安全柵などの物理的なリスク低減策を講じる |
| 保守・運用体制の不足 | 社内リソースだけで抱え込まず、専門のSIerと保守サポート契約を結ぶ |
初期コストは費用対効果で検証する
ロボット本体や周辺機器、システム構築にかかる多額の初期費用は、中長期的なコスト削減効果とセットで評価し検証します。導入時には数百万から数千万円規模の投資が必要になるケースも少なくありません。しかし、単純に初期額面だけを見るのではなく、削減できる人件費や不良品減少による利益、24時間稼働による売上増を総合的に算出することが求められます。数年単位で投資回収のシミュレーションを行い、自社にとって妥当な判断を下す手順が一般的です。従業員への安全教育を徹底する
労働安全衛生法に基づき、ロボットの操作や教示(ティーチング)に関わる従業員に対しては、専門の「特別教育」を受講させる義務があります。産業用ロボットは強力な力で動くため、誤った操作は重大な労働災害につながる恐れがあります。関係する作業者には法律で定められたカリキュラムの教育を徹底し、安全に関する正しい知識を身に付けさせなければなりません。安全柵の設置やエリアセンサーの導入など、人が危険領域に入れないようにする設備面の対策も求められます。参考:e-Gov法令検索「労働安全衛生法 第59条」
参考:e-Gov法令検索「労働安全衛生規則 第36条」
外部企業と連携し保守体制を築く
ロボットシステムの立ち上げや稼働後のメンテナンスは専門知識が必要となるため、ロボットシステムインテグレーター(SIer)と連携して保守体制を構築します。初めてロボットを導入する企業が、自社内のリソースだけでティーチングからトラブル対応までを完結させるのは困難です。経験豊富なSIerに相談し、自社の課題に合ったシステムの設計から導入支援までを委託することが成功への近道となります。稼働後も定期点検やエラー発生時のサポート契約を結んでおくことで、ラインの長期停止リスクを回避できます。制御を支える産業用PCの役割
ロボットの動きだけでなく、生産ライン全体の制御やデータ連携を担う中核として、産業用PCの重要性が高まっています。| 産業用PCの役割 | 制御システムにもたらす価値 |
|---|---|
| 高度な情報処理 | 複数のロボットやカメラからの膨大なデータをリアルタイムに処理・制御する |
| 耐環境性の担保 | 振動や粉塵、温度変化の激しい工場内でも停止することなく稼働を続ける |
| 外部システム連携 | 生産管理システム(MES)等と接続し、工場のスマート化を実現する |
高度な処理能力で精密に制御する
複数のロボットを同期させたり、高解像度の画像検査データを瞬時に判定したりするために、産業用PCの優れた演算処理能力が活用されています。従来の専用コントローラだけでは、複雑化する工場の自動化ニーズに処理能力が追いつかない場面が増えてきました。産業用PCを制御システムに組み込むことで、AI(人工知能)を用いた軌道の最適化や、複数の周辺機器を統合的にコントロールする高度な制御が可能となります。ソフトウェアベースの制御を導入する際のプラットフォームとしても機能します。過酷な工場環境でも安定稼働する
産業用PCは、オフィス向けのパソコンとは異なり、製造現場特有の過酷な環境下でも壊れず安定して稼働するように設計されています。工場内は、大型機械による激しい振動、金属粉や粉塵の飛散、極端な温度変化など、精密機器にとって非常に厳しい環境です。産業用PCはファンレス構造による防塵対策や、耐振動性に優れた部品の採用、広範な動作温度保証などを備えています。24時間365日の連続稼働が前提となる生産ラインにおいて、システムダウンを防ぐ要として機能する機器です。【関連記事】産業用PCとは?民生用PCとの違いはなに?
既存の社内システムと連携させる
産業用PCは高い拡張性を備えており、ロボットの稼働データを上位の生産管理システムやクラウドと連携させる役割を担います。単にロボットを動かすだけでなく、稼働状況やエラー履歴、生産個数などのデータをリアルタイムに収集し、MES(製造実行システム)などへ送信します。これにより、工場全体の稼働状況を見える化し、ボトルネックの特定や予知保全に役立てることが可能となります。情報技術と制御技術をつなぐゲートウェイとして、スマート工場化を推進する上で欠かせない要素です。まとめ
産業用ロボットの導入は、深刻化する人手不足の解消や24時間稼働による生産性の向上、そして品質水準を一定に保つための強力な手段です。JISやISOで定義される多目的な機能を持つロボットを活用し、溶接から組み立て、検査に至るまで、自社の工程と目的に合った適切な種類や制御システムを選定することが成功の前提となります。しかし、実際に現場へ導入するとなると、検討すべき要素はロボット本体の選定だけではありません。初期費用の回収シミュレーションや安全柵の設計、さらには産業用PCを含めたシステム全体のネットワーク連携まで考慮する必要があります。とりわけ、制御の中核を担う産業用PCは工場環境への適合性や長期供給の可否、自社の制御要件に合わせた構成のカスタマイズ性など、ロボット本体とは異なる専門的な選定基準が求められる機器です。
ロボットシステム全体の設計は、SIer(システムインテグレーター)と連携して進めるのが一般的です。一方、制御プラットフォームとなる産業用PCについては、BTO対応や長期供給体制、耐環境設計のノウハウを持つ専門メーカーへ、早い段階から相談しておくとよいでしょう。これが、安定稼働と将来的な拡張性を両立させる近道となります。
ロボットに組み込むCPUボードや産業用PCについてのご相談・お問い合わせは、下記フォームよりお気軽にどうぞ。
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