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産業用ラズベリーパイとは?KUBER-1000、3つのメリット

産業用ラズベリーパイとは?KUBER-1000、3つのメリット

2021年5月26日


 皆様こんにちは。事業開発部の宮本です。

 安価で汎用性の高い仕様から世界中でIoTを始めとする用途に使用されているRaspberry Pi(ラズベリーパイ)。
しかしながら日本においてはホビーユーズというイメージが強く、「PoCレベルでは良いけど量産に適用するのは心配」といった印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか?


今回はRaspberry Pi(ラズベリーパイ)でありながら産業用に最適化された弊社製品、KUBER-1000をご紹介したいと思います。
「産業用Raspberry Pi(ラズベリーパイ)とは?」「どんなメリットがあるの?」といった疑問をお持ちの方の参考となれば幸いです。

 

※KUBER-1000データシートのダウンロードは下記サムネイルをクリック!





※こちらの記事内容と関連する「産業用Raspberry Piの選び方」資料ダウンロードはこちら!





目次
  ・ 産業用Raspberry Pi(ラズベリーパイ)、KUBER-1000とは?
  ・ メリットその1 ~2028年までの長期供給~
  ・ メリットその2 ~高信頼性~
  ・ メリットその3 ~産業用に特化した製品仕様~
  ・ まとめ



産業用Raspberry Pi(ラズベリーパイ)、KUBER-1000とは?

 今回新たにリリースした弊社製品です。内部を構成するCPU部分の部品としてRaspberry Pi Compute Module4を採用しています。
Raspberry Pi Compute Module4はRaspberry Pi(ラズベリーパイ)開発で知られるRaspberry Pi 財団が産業用向けという位置付で開発している ModuleタイプのCPUボードです。

 性能はRaspberry Pi4 Model Bと同等で搭載されているCPUも同じです。


(出展:Raspberry Pi財団)

Compute Module4を採用したことによって以下、3つのメリットを実現することができました。

 1. 長期供給
 2. 高信頼性
 3. 特化した製品仕様

それぞれの項目を詳しくご説明したいと思います。




メリットその1 ~2028年までの長期供給~

 Raspberry Pi Compute Module4は「少なくとも2028年1月まで生産する」と謳っており、弊社製品KUBER-1000も同じく2028年1月までの供給を予定しております。
こういった長期安定供給が担保されない場合、頻繁にモデルチェンジが発生したり、そもそも後継機種が不在といった事態に陥ってしまう可能性があります。

 折角長い期間をかけて評価検証や必要な規格認証の取得を行ったにも関わらず、直後に販売終了といったアナウンスがなされてしまうと全ての工程をやり直す羽目になり、 結果として倍の人的コスト、認証取得コストが掛かってしまうといった憂き目にあいかねません。
また、機種変更に伴う各種書類の再作成も非常に手間のかかる作業ですよね。

 更に、後継機種への移行がスムーズに進めばよいのですが、後継機種の評価完了を前にして現行機の供給が終了してしまった場合、 機会逸失につながってしまう恐れもあります。

 自社工場の機器保全などに使用するケースで経年劣化による故障が発生し保守対応として新品と入れ替えたい場合でも、 現行機が入手できず後継機種を採用したもののサイズが変わったりとそのまま流用することができなくなってしまう可能性があります。

KUBER-1000は2028年1月までの供給を予定しておりますので、長期に渡り安心してご使用頂けます。 結果的に手間や作業の簡略化に繋がり、運用コスト削減を実現することができます。




メリットその2 ~高信頼性~

 長年産業用PCを開発してきた弊社のノウハウを用いてキャリアボード設計(I0部分のボード)、筐体設計、各種テストを行っていますので、 高い信頼性を実現しています。
項目ごとにご紹介します。


 ・ 広域な動作保証温度範囲
    KUBER-1000は-20~45℃(無風、最大負荷時)の環境下でも動作保証をしています。
   氷点下環境でも動作可能なため、屋外・冷凍室・工場・組み込み用途等設置場所を選びません。
   広域な動作保証温度を実現するには部品レベルでの対応が必要ですが、弊社では長年の経験から
   実現可能な部品をピックアップしております。
   当然ながら最大負荷をかけた上で恒温槽(內部温度を一定に保つ機器)に設置し、
   限度範囲の温度環境を再現した上で温度試験を実施しており、PASSしています。



 ・ 各I/O規格準拠試験実施
    普段何気なく使用しているUSBなどのコネクタですが、実は細かい約束事があります。
   そしてその規格に適合するためには信号品質のテスト(アイパターンテスト)等、
   一定の基準を満たす必要があります。
   KUBER-1000では自社開発したキャリアボードにRaspberry Pi Compute Module4を
   実装した状態でこれらの信号品質テストを行っております。
   様々なデバイスと接続しても安心してご使用頂けます。


 ・ CE/FCC規格取得済み
    筐体を含んだ状態で欧米への輸出に必要な規格であるCE/FCCを取得しております。
   Raspberry Piはボード単体での販売になりますので別途筐体を用意する必要がありますが、
   もし欧米へ出荷したい場合は自身で認証取得する必要があります。
   KUBER-1000を使用すれば手間と認証費用の大幅な削減が可能です。
   CE/FCC等の輸出規格に関する詳しい情報はこちら




メリットその3 ~産業用に特化した製品仕様~

 製品仕様の面においても産業用機器に必要な要素を盛り込みました。



 ・ ワイドレンジ入力電圧
    Raspberry Piは5V電圧入力ですが、KUBER-1000ではDC10V~30Vに対応しています。
   12Vや24Vと比較的用意しやすい電圧帯にも対応していることで、工場や現場環境に
   設置しやすい設計となっています。



 ・ シンプルなI/O構成
    GbEが2ポート、USB2.0が2ポート、HDMIが1ポートと非常にシンプルです。
   設置の際に挿し間違えの心配がありません。
   一点だけ、Raspberry Piで頻繁に使用される汎用40Pinがありませんので
   もしご使用になりたい方はご注意ください。


 ・ DINレール、ウォールマウントキット
    設置のためのオプションキットとしてそれぞれDINレールキット、
   ウォールマウントキットのご用意があります。
   これにより簡単に既存設備やラインへ設置することが可能です。


 ・ 選択可能なOS
    通常使用されるRaspberry Pi OSの他、Yocto/Ubuntu Coreに対応しており、
   イメージ提供できます。
   これにより幅のあるアプリケーション開発の対応や、慣れている環境を選択できます。



まとめ

 今回は産業用Raspberry Pi(ラズベリーパイ)、KUBER-1000の紹介でした!
産業用ならではの以下メリットをご理解頂き、一歩足を進める手助けになれば嬉しいです。


 1. 長期供給
 2. 高信頼性
 3. 特化した製品仕様


貸出機のご用意もありますので、ご興味ある方はぜひ下記のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

○ Raspberry Pi(ラズベリーパイ)はRaspberry財団の登録商標です。





お問い合わせ等はこちらのフォームから↓

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