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海外認証取得済み産業用PC|CCC・UL・CE・FCC・KC・BSMI対応モデルと選び方

海外認証取得済み産業用PC|CCC・UL・CE・FCC・KC・BSMI対応モデルと選び方

公開日:2018年10月26日|最終更新日:2026年9月30日

装置に産業用PCを組み込んで海外へ出荷する際は、仕向地の安全規格・EMC規格に適合していなければ通関で止まり、現地での販売もできません。中国のCCCのように取得が強制される制度もあれば、米国のULのように事実上必須と扱われる規格もあり、地域や機器の用途によって求められる基準は異なります。個別に認証を取得すると試験や工場審査に相応の期間を要することもあり、出荷計画への影響も無視できません。認証取得済みの産業用PCを装置に組み込む方式なら、この期間とコストを圧縮しやすくなります。

本記事では、主要な海外認証6つの要点、仕向地ごとに必要な認証の組み合わせ、認証取得済みPCを活用するメリット、ポートウェルジャパンの対応製品と認証取得代行サービスまでを順に解説します。

 ~ この記事でわかること ~

 ・ 海外出荷で認証適合が必要な理由と対象範囲
 ・ 主要6認証(CCC・UL・CE・FCC・KC・BSMI)の位置づけ
 ・ 仕向地別に押さえるべき認証の組み合わせ
 ・ 認証取得済み産業用PCを選ぶ具体的な利点
 ・ ポートウェルジャパンの認証取得済み製品と代行サービス

押さえておきたい海外認証6つの要点

産業用PCの海外輸出で押さえたい主要な認証は、CCC・UL・CE・FCC・KC・BSMIの6つです。この章では中国から順に、米国安全(UL)、EU、北米EMC(FCC)、韓国、台湾という流れで整理します。CSA(カナダ)・UKCA(英国)・VCCI(日本)は次章「仕向地別」でまとめて扱います。

CCC認証:中国への輸出に必須の強制認証

CCC認証の対象品目に該当する製品は、認証を取得していないと中国への輸出も中国国内での流通も認められません。CCC認証(China Compulsory Certificate system、中国強制製品認証制度、3C認証)は、中国国内に輸入される製品に対して、国内の安全基準に適合しているかを国が指定した認証機関が審査し、認証書が交付される制度です。

情報技術機器(ITE)を含む多くのカテゴリが対象で、装置本体だけでなく、現地に送る保守・修理用の予備PCも対象となる場合があります。量産機と同じ構成のスペアを海外拠点へ送る運用まで含めて、認証状況を確認しておく必要があります。

UL認証:米国での安全性を担保する規格

UL認証は、米国で製品安全性を示す規格として広く受け入れられており、実務上は取得を求められる場面が多くなっています。UL規格はアメリカ保険業者安全試験所(Underwriters Laboratories Inc.: UL)が策定する製品安全規格で、国家規格ではありませんが、ULは労働安全衛生局(OSHA)が認定する試験機関(NRTL)として職場で使用する機器の安全性を認証しています。

装置全体でUL認証を取得する場合、内部に組み込む産業用PCが「UL Recognized Component」または「UL Listed」として認定されているかどうかが、装置側の審査範囲を左右します。

CE認証:EEA加盟国向けの統一マーク

CEマークは、EEA(欧州経済領域)に製品を出荷する際に必要な、EU各国の規格を統一した安全基準を満たしていることを証明するマークです。

EEAはEU加盟国とアイスランド・リヒテンシュタイン・ノルウェーで構成され、トルコ向けの出荷でも必要になります。
産業用PCの場合、LVD(低電圧指令)、EMC指令、RoHS指令など複数の指令の組み合わせで適合性を評価します。単一の試験で完結するものではなく、対象製品にかかる指令を洗い出したうえで、それぞれの試験と技術文書を整える流れになります。

FCC認証:米国向けEMC規格

FCC認証は米国向けの情報処理機器・無線機器に必要なEMC規格です。日本のVCCI規格クラスAに相当するFCC Class Aと、VCCIクラスBに相当するFCC Class Bの2種類があります。
「北米向け」と一括りにされがちですが、カナダのEMC規格はFCCではなくICES-003が適用されます。米国はFCC、カナダはICES-003(および安全規格としてCSA)というように、国ごとに対応規格を分けて確認しておくことで、通関時のトラブルを避けられます。

KC認証:韓国の電気・電波統合マーク

KCマーク(Korea Certification Mark)は、韓国の電波法および電気用品及び生活用品安全管理法に基づき、それぞれの適合性が確認された製品に表示される国家統合認証マークです。

区分としては電気安全と電磁波適合性(EMC)の2つが主で、産業用PCのように電源を用いる情報処理機器は、KC安全マークとKC-EMCマークの双方が関わります。輸出前に対象範囲を整理しておくと、現地での認定手続きがスムーズです。

BSMI認証:台湾の安全・EMC認証

BSMI認証は、台湾の商品検験法に基づき、適合性が検証された製品にのみ表示が許可される安全・EMC認証マークです。

BSMIはBureau of Standards, Metrology and Inspection(標準検験局)の略称です。

仕向地別に必要な認証はどう変わるのか

海外出荷を計画する際は、認証名を単独で覚えるよりも「その仕向地に何が必要か」という視点で整理すると判断しやすくなります。地域ごとに必要認証と補足規格を確認し、装置の設計仕様と出荷計画に反映させます。

仕向地 主に必要な認証 補足規格・注意点
米国 UL・FCC 安全はUL、EMCはFCCで分けて確認
カナダ CSA・ICES-003 北米=FCCと単純化しない
EU CE(LVD/EMC/RoHS等) 複数指令の組み合わせで評価
英国 UKCA/CE CEマーク受入継続の最新方針を確認
中国 CCC 保守用PCも対象となる場合あり
韓国 KC(安全・EMC) 区分ごとに手続きが分かれる
台湾 BSMI 安全・EMCを同一マークで示す

北米向け(米国・カナダ)で必要な認証

北米向けは、米国とカナダで求められる規格が別々であることに注意します。米国は安全がUL、EMCがFCC。カナダは安全がCSA(またはUL/CSAデュアル)、EMCがICES-003が基本となります。「北米向け」とひとまとめにせず、国ごとに規格を対応させておくと、通関での差し戻しを避けやすくなります。

欧州向け(EU・英国)で必要な認証

欧州向けは、EU諸国は従来通りCEマーク、英国はUKCAマークが基本です。英国政府はEMC規則や電気機器(安全)規則、RoHS規則を含む21の製品規則について、期限を定めずにCEマークの受入れを継続しています。実務では、英国政府の最新ガイダンスで自社製品カテゴリの扱いを確認します。

アジア向け(中国・韓国・台湾)で必要な認証

アジアの主要国はいずれも国家強制または準強制の認証制度があります。中国のCCC、韓国のKC、台湾のBSMIが該当し、それぞれ現地の指定試験所での試験や工場審査が求められる場合があります。取得までのリードタイムが長くなりやすいため、輸出計画の初期段階で認証状況を確認しておくのが実務的です。

その他地域と補足規格(CSA・UKCA・VCCI)

カナダで販売する電気製品には、カナダ標準評議会(Standards Council of Canada)に認定された認証機関による認証が法的に義務付けられています。英国向けはUKCAマークが基本ですが、前述のとおりCEマーク受入れの継続方針を併せて確認します。日本国内向けの補足として、情報処理装置のノイズに関するVCCI規格があり、商工業地域向けのクラスAと、より基準が厳しい家庭環境向けのクラスBに分かれます。

認証取得済み産業用PCを活用する3つのメリット

装置単位で個別に認証を取得するのではなく、認証取得済みの産業用PCを組み込む方式には、期間・コスト・保守運用の面で明確な利点があります。装置メーカーと輸出担当者の視点で3点に整理します。

個別開発と認証取得の期間をゼロにできる

認証取得済みPCを組み込むことで、産業用PC部分の認証取得工程を実質的に省略できます。装置に組み込む産業用PCを一から設計し個別に認証を取得する場合、試験申請から取得完了まで長い期間を要します。取得済みモデルを選定すれば、装置設計と並行して調達を進められ、出荷計画のリードタイムに認証取得工程を組み込む必要がなくなります。

装置全体の認証取得コストを抑えられる

装置全体でULやCEを取得する際、内部の産業用PCが認定部品として登録されていれば、該当部分の追加試験を省略できる可能性があります。認証機関や試験内容によって扱いは異なりますが、審査対象を絞り込めれば試験工数と費用の削減につながります。

保守用スペアPCの海外輸送もスムーズになる

量産機と同じ認証取得済みPCをスペアとして保管しておけば、海外拠点への追送時にも通関で止まりにくくなります。保守用PCだけ認証が異なると通関書類の再整備が必要になり、現地の装置稼働にも影響します。認証取得済みモデルで統一しておけば、装置本体と保守運用のリスクを同時に下げられます。

ポートウェルジャパンの海外認証取得済み産業用PC

ポートウェルジャパンでは、海外認証を取得した産業用PCをご用意しております。装置本体の海外出荷と、海外拠点向けの保守PC供給のいずれにも活用できます。

RS4U-IC1|8認証取得のフラッグシップモデル

RS4U-IC1は、ポートウェルジャパンオリジナル、8種の海外認証規格を取得した産業用PCです。RS4U-1703PJI-CCCの後継機種として、取得規格が倍以上に増えました。 本製品も日本国内で在庫運用を行い、短納期での納品が可能です。

地域 対応認証
中国 CCC
米国 UL・FCC
EU CE
英国 UKCA
韓国 KC
台湾 BSMI
カナダ CSA
複数の仕向地に同一構成で対応したい場合の、組込み用ベースPCとして選択肢になります。仕様の詳細は製品ページをご確認ください。

希望仕様での認証取得代行サービス

ポートウェルジャパンでは、標準ラインアップに合致する仕様がない場合に、希望仕様の産業用PCで希望する認証規格の取得を代行するサービスも提供しています。海外に工場ラインを持つ企業や、海外で稼働中の装置の保守PCを探している企業からの相談に対応してきました。

対応可能な認証や最低ロットなどの条件は、想定仕向地・出荷量・仕様によって異なります。詳しい条件は個別相談で確認します。

まとめ:仕向地に合った認証取得済みPCで海外展開を加速

産業用PCを装置に組み込んで海外へ出荷する場合、仕向地に応じた認証適合が通関と販売の前提になります。押さえるべき主要6認証はCCC・UL・CE・FCC・KC・BSMIで、地域と用途に応じて必要な組み合わせが決まります。北米・欧州・アジアで求められる認証は異なり、同一地域内でも米国とカナダのように国別に規格が分かれる点にも注意が必要です。

ポートウェルジャパンは、CCC・UL・CE・FCC・KC・BSMIをはじめとする海外認証取得実績のある産業用PCを日本国内在庫で提供し、認証取得済みモデルで装置メーカーの海外展開を支援しています。8認証取得のRS4U-IC1をはじめとするラインアップに加え、標準品でカバーできない仕様には希望仕様での認証取得代行にも対応します。海外展開の初期段階で仕向地の認証要件を整理し、認証取得済みモデルを選択肢に含めることが、出荷計画を守るための実務的な打ち手となります。詳細は認証取得済み産業用PCのラインアップからご確認いただけます。

▶ 産業用PCの製品一覧

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