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工場・現場に最適な業務用タブレットPCとは?選定基準と導入事例で徹底比較

2025年7月29日(火)
【目次】1. はじめに:現場や工場で「業務用タブレット」が求められる理由
2. 業務用タブレットと民生用タブレットの違いとは?
3. 製造業における業務用タブレットの用途と導入メリット
4. 選定時に押さえるべき5つのポイント
5. 現場用・工場用タブレットの導入でよくある課題とその解決法
6. 弊社製品「PT101-ADL」「PT101-RPL」の特長と導入事例
7. まとめ:最適な業務用タブレット導入に向けて
1. はじめに:現場や工場で「業務用タブレット」が求められる理由
近年、製造業をはじめとする現場業務において、デジタルデバイスの導入が加速度的に進んでいます。特にタブレット端末は、従来の紙ベースの記録や口頭での情報伝達をデジタル化し、リアルタイムの情報共有や作業効率の向上を実現する手段として注目されています。しかしながら、一般的な市販のタブレットPC(いわゆる民生用タブレットPC)では、製造現場特有の過酷な使用環境や長時間の安定稼働要件に十分対応できないケースが多く見られます。そのため、多くの企業では堅牢性・拡張性・業務特化設計を備えた「業務用タブレット」への関心が高まっているのです。
本記事では、「業務用タブレットとは何か」という基礎的な内容から、選定時の注意点や導入のメリット、さらにはポートウェルジャパンの産業用タブレット製品「PT101シリーズ」の特長まで解説していきます。
2. 業務用タブレットと民生用タブレットの違いとは?
「業務用タブレット」と市販の「民生用タブレット」は一見すると外観が似ていても、設計思想と用途の前提が根本的に異なります。それぞれの違いを示した表がこちらです。項目 | 業務用タブレット | 民生用タブレット |
---|---|---|
使用環境 | 高温・粉塵・振動のある環境に対応 | 主に屋内、一般家庭・オフィスを想定 |
耐久性 | 耐衝撃、防水防塵設計(IP規格) | 堅牢性の高い構造ではなく、破損リスクが高い |
拡張性 | USB、LANポート、バーコードリーダーやNFC等に対応 | 限定的または非対応 |
OSと保守 | 長期供給、バージョン固定可 | 頻繁なアップデート、サポート終了のリスクあり |
製品寿命 | 5年等の単位で安定供給 | モデルチェンジが早く保守性が低い |
現場でのタブレット活用には、堅牢性とカスタマイズ性が不可欠であり、これらを前提に設計された業務用モデルは、単なる高性能端末以上の戦略的投資価値を有しています。
3. 製造業における業務用タブレットの用途と導入メリット
製造業における業務用タブレットの活用シーンは多岐にわたります。代表的な用途は以下のとおりです。• 作業指示・工程管理のデジタル化:紙の工程表を廃止し、リアルタイムで更新される作業指示を現場に配信。
• 設備点検・保守記録:チェックリストなどをタブレットで入力し、異常箇所の写真記録やリアルタイムでの共有を実現。
• 品質管理・製品トレーサビリティ:バーコード・QRコードや、各製品の履歴情報などをその場で照会。
• 在庫・資材管理:倉庫や資材置場での在庫確認・入力業務を即時反映。
これらの業務は紙の帳票やPC端末による入力作業と比べて、大幅に作業効率が向上し、入力ミスの削減・人為的トラブルの防止にもつながります。
また、タブレットの導入によって、現場と管理部門間の情報ギャップを解消し、全社的なデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の起点となることも多くの企業で実証されています。
4. 選定時に押さえるべき5つのポイント
業務用タブレットを選定する際には、価格やブランドだけでなく、以下の5つの観点を基準として評価することも大切です。1. 堅牢性と防塵防水性:製造現場では落下、油、粉塵などへの耐性が求められます。IP65以上の防塵防水性能やMIL規格準拠の耐衝撃性は必須条件です。
2. 搭載OSと長期サポート性:OSのバージョンアップのたびに業務アプリの動作確認や修正のコストが発生することを考えると、組み込み向けの長期供給OSを採用する方がベターです。
3. 拡張性とI/Oポートの充実:USB、LAN、外部画面出力など、業務に必要な外部接続ポートの有無は必ず確認する必要があります。
4. バッテリーの持続時間と交換性:長時間稼働が前提となるため、バッテリーの持続時間と交換可能かどうか(ホットスワップ対応)が現場運用を左右します。
5. 保守体制と供給期間:業務用途では、一定期間同一モデルを安定供給できることが重要です。製品ライフサイクルの長さや修理対応の可否も含めて選定基準に加えるべきです。
5. 現場用・工場用タブレットの導入でよくある課題とその解決法
業務用タブレットの導入を検討する際、多くの企業が直面する共通の課題があります。ここからは、代表的な問題点とその解決アプローチ例をご紹介します。■ 課題1:現場との運用ギャップ
現場の従業員の皆さまが新しいIT機器の操作に不慣れである場合、導入直後の混乱や抵抗が生じやすくなります。これを解決するには、直感的なUI設計と物理ボタンの活用、教育コンテンツの整備が重要です。
■ 課題2:アプリの動作不安定・OSの非互換
既存業務システムとの連携でアプリが動作しない、またはOSの更新によって動作が不安定になるという問題もあります。長期OS供給モデルの採用やバージョン固定対応機種を選定することで、業務の安定性を保つことができます。
■ 課題3:現場環境による故障リスク
粉塵や水気の多い環境、高所からの落下など、想定外の要因で端末が故障するケースも珍しくありません。MIL規格準拠の堅牢設計や防水・防塵構造、さらに専用カバーや各種ドックの活用により、これらのリスクを大幅に軽減できます。
このような導入障壁を克服するためにも、業務用タブレット選定時には、単なるスペック比較だけでなく、運用全体を見通した導入戦略が求められます。
6. 弊社製品「PT101-ADL」「PT101-RPL」の特長と導入事例

共通の特徴
• 10.1インチ高輝度ディスプレイ(屋外・高照度環境でも一定の視認性を確保)• 防塵・防水性能 IP65準拠
• MIL-STD-810H準拠の耐衝撃・耐振動構造
• バッテリーホットスワップ対応
• 豊富なI/O(USB、LAN、micro HDMI等)
• 長期供給・バージョン固定対応
PT101-ADL(Intel Processor N200搭載)

• Windows 10/11 IoT Enterpriseに対応
PT101-RPL(Intel Core i5-1334U搭載)

• Windows 10/11 IoT Enterprise対応
導入事例
• 製造工場:生産工程のDX端末としてPT101-ADLを導入、工程管理の効率化やペーパーレス化を実現• 製造業:現場で使うWindowsアプリケーションを搭載するPCの置き換えとして、PT101-ADLを導入。これまで据え置きPCで行っていた業務を場所を選ばず実行可能に
• 放送関係:業務端末にPT101-RPLを使用、10.1インチながらもフルHD解像度に対応し、高精度なUI設計が可能に
7. まとめ:最適な業務用タブレット導入に向けて
製造現場や工場でのデジタル化を進める中で、業務用タブレットの導入は単なる端末選定ではなく、業務プロセスの再設計そのものに関わる重要なテーマです。耐久性・拡張性・保守性に優れたタブレットを選ぶことで、現場業務はより効率的かつ安定的に進化します。「PT101-ADL」「PT101-RPL」は、現場の声と業務要件に応えるために設計された、業務用途特化型のソリューションです。導入をご検討の際は、ぜひ実機デモや導入相談をご依頼ください。
▶「PT101-ADL」のデータシートはこちら
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